簡略ストーリー:その昔、混沌より生まれし命が、更なる混沌を持つ生物を二体生んだ。
二体の生物のうち、三頭の方をケルベロスと双頭の方をオルトロスと名付けた。
ケルベロスは魔王に、オルトロスは天王に仕えた。
そのうちに二体は二つの子を成した。
親が死んだ後、子はケルベロス、オルトロスを継ぐはずだった。
しかし後に大きく残される、「堕天戦争」と呼ばれる大きな堕天使との戦争が起こり、
親は死に、人間の容姿を持つ二つの子達は人間の中に紛れてしまった。
それからすぐ、オルトロスとなる子は見つかった。
魔王はそれから28年かけ、ケルベロスとなる子も見付けた。その子はある人間の男に匿ってもらい、魔王の情報網から逃れていた。
その人間を魔王に殺されたケルベロスとなる子は魔王に告げた。
「私は私の大切な者を貴方に殺された。私は仇の下につくことはできない。」
それを聞き、魔王は言う。「ならば、私を憎め。そして探せ、お前の名前を。お前の号は、ヘル・ケルベロスだ。」
ケルベロスは名前を探しに旅立った。
ヘル・ケルベロスの重い号のみを抱えて・・・
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